ニュピで3連休
今日3月23日はニュピ(ヒンドゥー教の新年)でお休みなので、3連休。
インドネシアの祝日のほとんどが宗教的なお休みだ。
イスラム国家だけど、「多様性の中の統一」ってのをモットーとした国なので、
イスラム教、ヒンドゥー教、キリスト教、仏教の特別な日が祝日になっている。
今、インドネシアでは来月からガソリン代が50%値上がりするということで、反対運動のデモが
激しくなっている。確かに50%ってのはあんまりだ。ガソリンが50%も上がれば、他の物も
値上がりするはずなので、賃上げのデモもジャカルタ近郊の工場地帯などでは多く起きている。
でも、ここプルオケルトには大きな産業もないので、ニュースや、大使館からの警告などの物々しさが
嘘のように、のどかに平和に日々が過ぎている。
今日は、町で一番大きいワゲ市場に行ってきた!
そこで売っている野菜などはスーパーの半額以下!でも、その迫力にたじたじ・・・。
果物は1キロ買っても、
100円程度!
大量にランブータンを買って帰る!
果物の後ろには、
激しい色に染められた
ひよこちゃんたちも売っていた!
お肉の売り方がダイナミック
牛肉はかたまりでぶら下がっている。
そして、鶏肉がすごい!
奥でニワトリが生きたまま大量に
飼われていて、そこから選ぶと、
その場でお肉にしてくれる!
食育としては素晴らしいのかも・・・!
奥にはニワトリ、前には丸ごとの鶏肉!
こちらの人は、鶏の首、頭、足も食べる!
脳味噌と、目玉が特においしいらしい!
そして、新たなペットをゲット!鳥だけを売っている市場もある。そこは生きた鳥のみ!
そこで小鳥を二羽ゲット!
こちらでは、小鳥を飼っている人が非常に多く、たくさんの家の軒先に鳥かごがかけてあるのを
見て、タンタンはずっと憧れていたらしく、絶対に世話をするとの約束で、少し早いお誕生日
プレゼントして買ってあげる。
鳥市場
たくさんの鳥が売られている。
小さな鳥から、ニワトリまで!
庭にニワトリ放し飼いってのもいいかな~
と思ったけど、鳴き声のうるささに却下!
この鳥かごが全て手作り!
それで、値段は350円程度!
止まり木は、その辺の枝だけど
タンタン学校に通い始める!
日本では、3学期も終わったころかな?タンタンは日本を離れて2ヶ月半学校には通わず
社会勉強!?をしていたけれど、生活も落ち着き、そろそろ通ってもいいのでは・・・?と
待っていたら、やっと自分で覚悟を決めたらしく「行く!」と言いだしたので、早速申し込みへ!
ところが、試験の結果次第だと言われてしまう・・・。
インドネシアでは、小学校から中間試験、期末試験があり、成績の順位も公表し、成績が悪いと
落第もあるのだ!なので、弟や妹と同じ学年という子も結構いるらしい。そして、上に上がれないので、
そのまま辞めてしまうという子も多いらしい。一応義務教育なんだけど・・・。
せっかく行く気になっているのに・・・試験の結果で入れなかったら、2年間どうすれば・・・とドキドキ!
ナディが問題を翻訳して、理科と算数のテストを受ける!結果を待つこと1週間・・・今週の月曜日に
学校に呼ばれて、無事に入学許可をいただく!
学校は、半分英語、半分インドネシア語の私立の新設校「Palm kids」という学校。
制服が曜日によって違う
カリンコロが着ているのが月曜日用
インドネシアの国旗赤と白は特別な色で
どこの小学校も月曜は赤と白の制服に
黒い靴、白い靴下、黒いベルトと決まっている
タンタンのが、火、水用
暑いのに、ベスト付!
この日は、靴と靴下は自由!
カリンコロのが木曜日用
体育がある日は体育の服装で一日過ごす
ちなみに体育は、ただ自分の好きなボール遊びを
するだけだったらしい
タンタンのが金曜日用
金曜日はどこの小学校もヤングスカウト
といって日本のボーイスカウト、ガールスカウト
のような服装で通学、靴下は黒!
何をするのかはまだ不明!
普通の学校は土曜も学校だけど
pelm kidsは土曜日は休み!
制服の小物を調達にスーパーへ!靴下の色まで決まっているので、大変だ!
黒い靴に、白い靴下(汚れるからと、見える部分は白で底の部分は黒になったのが主流!)
黒い靴下に黒いベルト。ベルトが、なんと5000ルピア(50円)程度!ベルト通しはホッチキスで
止められている・・・これって、乱暴な子供の扱いに耐えられるのかな?
準備万端整って、水曜から通学開始!前日の夜は、ドキドキ緊張から憂鬱そうなタンタン
「やっぱ来週からにしようかな・・・」「やっぱ無理だよ・・・」などと自信なさげ・・・でも、朝は必ずやってくる!
6:40スクールバスのお迎え
高級私立校だから、どんな素敵なバスかと
思ったら・・・普通のバンだった!
かなり緊張顔のタンタン!
がんばれ~!
初日は午前中のみナディが一緒に過ごす!
ナディはチャリで学校へ!
タンタンはしばらく固まっていたらしい・・・
二日目は朝のみナディも学校へ!
タンタン笑顔も出てきた様子
緊張した顔でスクールバスに乗って出かけて行ったタンタンが、戻る頃に外で草取りしながら待っていると、
笑顔でスクールバスから降りてきたので一安心!
初日の1時間目はマンダリン(中国語)で、中国人の先生が中国語と時々インドネシア語で
説明をしたらしく、全く分からなかったらしい・・・そりゃそうだ!
この学校では、理科と、算数は英語で授業。その他の教科はインドネシア語で授業がある。
言語は、英語と、インドネシア語と、マンダリンとジャワ語(必ず現地の言葉を習う決まりがある)
4言語も習うのだから大変だ。
でも、3年生レベルだからなんとかなるのかな~と思っていたら、タンタンの書いてきた理科のノートに
「metamorphosis」なんて英単語が・・・3年生って案外ハイレベルなのね。
2日目には、「もうだいぶ慣れたよ!」とにっこり笑顔!よかった~本当によかった~
タンタンは行く決心をするまでの心の重さと、決めてから行くまでの憂鬱感から解放されたようで
スッキリした様子!私も、ひとつの重い課題がクリアでスッキリ!
もちろん、今からも大変だろうけど、ひとまずよかった!
タイミング良く
学校初日に日本の
あーちゃん、おーちゃん(祖父母)
から荷物が届く!
中には、大好きな日本のお菓子が
いっぱい!
チョコはドロドロの液体になってた・・・
次々と出てくるお菓子の山に
大興奮の子供たち!
インドネシアの働く母たち
私の大学の日本語学科の先生は6人、そのうち女性は5人、唯一の男性はジャカルタの大学院で
勉強中ということで全く大学には来ない。なので、5人の女性が同僚だ。みんな30代~40代のまさに
子育て世代で、全員小学生以下の子供がいる。
毎週金曜日は午前中ミーティングなのだけど、開始時間の9時に来る人は半分以下、やっと揃って始めると
途中で子供を迎えに・・・と抜けて行き(イスラム教にとって金曜日は特別な礼拝の日なので、小学校
などは11時に終わってしまう)、子供を連れて戻って来るので、部屋は子供がうじゃうじゃに!
そのうち、子供の塾なので・・・などと一人、また一人と帰ってしまい、会議は途中でおしまいというのが
お決まりのパターン。
日本語学科の事務室
学生を交えての
日本語学科PRイベントの会議中
子供が二人、お昼ごはんを食べている
これが普通の光景
部屋に唯一のパソコンは
しょっちゅう子供に占領されている状態
最初のうちは、みんな大変だなと思っていたのだけど、話をよくよく聞いてみると、家には全員お手伝いさん
がいる!インドネシアではお手伝いさんや、ベビーシッターさんがいるのが一般的で、1カ月5000円程度
で、掃除、洗濯、アイロン、料理、子守、買い物、子供の送迎なんでもしてくれるらしい。だから、同僚の方々は、ほとんど料理をしないらしい。
我が家にも、外の台所のエリアには住み込みのお手伝いさん用の部屋、トイレ、お風呂もある。(お手伝い
さんのいない我が家ではナディ部屋となっているんだけど!)
家のことは何もしなくてもOKなら仕事に専念するのかと言うと、そうでもなくて、授業がない日は10時過ぎ
にやって来て、3時頃には帰ってしまう。
今週は、今度行われる日本語学科PRイベントの宣伝に高校めぐりを計画していたのだけど、一人が
遅れ1時過ぎてしまい、高校めぐりが中止になる。1時過ぎから行ってもいいんじゃない?と言うと、高校の
授業は2時ごろまでだから、今から行っても高校の先生は誰も残っていないから行っても無駄との答え。
高校の先生が授業後すぐに帰宅!?わお!日本じゃ学校の先生の過労が問題になっているのに!
公立、国立大学の先生は公務員で、公務員の勤務時間は一応、8時~4時と決まっているらしいんだけど。
昨日は、学生との勉強会が4時過ぎてしまい、事務所に戻るとドアのかぎも閉まっていて、大学中ほとんど
誰も残っていない状況で、びっくり!
閉まったドアの前で途方に暮れていると、すぐにオフィスボーイがやって来て、ドアを開けてくれる!
そう、このオフィスボーイというのがとても助かる存在!
事務所のロッカーが開かない!と言えばすぐにやって来て修理してくれるし、ホワイトボードが汚れてる
と言えば、すぐにきれいに!朝は、すべての机にテマニス(甘い紅茶)を置いておいてくれる。
オフィスボーイさんのお部屋
お茶とかも沸かしてくれる
作っているのは同僚のタ先さん
使った道具や、食器などは
もちろんオフィズボーイさんが
洗ってくれる
事務所の片付け、戸締りなども
すべてやってくれる
他にも、掃除係、設備係などもいる。同僚の子供がこぼしたお茶を慌てて拭いていたら、大丈夫!掃除係
がやってくれるからと、そのままに!授業中、音声機材の調子が悪いと、すぐに電話で設備係を呼んで
セッティングしてもらう。
完全分業という感じ。今流行りのワークシェアってことなのか、日本の職場で、お茶入れはもちろん、
機材が故障すれば焦りまくりながら別の機材を取りに走ったり、片付けも力仕事も、何から何まで自分
たちで汗してやっていたのに・・・うらやましいというか、なんというか・・・。
それでも、同僚のみなさんこの仕事は大変だ!家のこともあって忙しい!と愚痴を・・・
そして、よく仕事を休む。今日はお手伝いさんがお休みだから、とか子供が病気だからとか・・・
授業が入っていても、気にしない!休んでも、他の先生への引き継ぎもしない!翌日の先生は
てんやわんや!でも、そんなの笑って済ませちゃう!その気にしなさといったら、そりゃすごい!
タンタンが入院した時も、仕事に行ったよな~日本では、子供が病気になったら、病児保育のできる
ところを探しまわり、子供を預けて職場に迷惑をかけないようにって・・・必死だよな~
朝7時の開園と同時に保育園に送り、職場へ。朝から、夕方までフルに働き、ダッシュで子供を迎えに
行き、帰宅後は料理に片付けに子供の世話に・・・と大忙しの日本の働くお母さん!本当にお疲れ様!
これだけ労働時間や作業が少なくても、公務員なので毎月わりといいお給料+授業のコマ分のお金
がもらえるらしい。それ以外にも、公務員は毎月お米代も現金支給されている。しかも!全く仕事を
していなくても、毎月のお給料は出るのだ!今ジャカルタで勉強中の男の先生は3年間全く大学に
来ていないのに、お給料はもらえているそうだ。今、他の二人も、修士と博士過程で、週に一度しか
授業をしていないのだけど、お給料は全額出ている。
でも、みんなが好待遇かと言うと、そうではなく、ここにも格差社会が!6人中2人が公務員ではなく
非常勤の先生。非常勤だと、働いたコマの分しかもらえない。交通費も会議出席代も何もないらしい。
なので、サイドビジネスに忙しい。学校内で、いろいろなものを売っているのだ。私も高いタッパーウエアを
買うはめに・・・。最近は、お弁当をたくさん作って来て売り歩くのに忙しくて、ほとんど事務室にはいない
という状況。
働き蜂の国日本から来た私には毎日がカルチャーショックの日々!
自転車のあまりの快適さに
子供の分も2台買っちゃった!
これで4人での外出も可能に!
爽やか自転車ライフを満喫中!
明日は、どこに行こうかな~