任地プルオケルトに到着!
8日の朝ジャカルタガンビール駅出発の電車は、出発時刻になってもホームには現れず・・・
いったいどのくらい遅れるのかな・・・と心配になり始めた頃やっとで電車が到着!えっ!?これ!?
インドネシアの電車(本当はディーゼルの汽車)は3ランクある。日本のように何両目がグリーン車とか
に分かれているのではなく、全車両がそのクラスなので、時刻表にクラスが表示されている。
3つのクラスは、エコノミー(各駅停車で物売りにあふれ座席指定もない満員電車で、日本人には
耐えられないらしい)と、ビジネス(扇風機付の座席指定、物売りあり)そして、私たちが乗るのは
エグゼクティブ!名前がすごい!エアコン付きで、座席指定、物売りは入れない(でも、入口まで
入ってきて大声で売ってたけど・・・)とにかく最上級の電車ってことで楽しみにしていたのに・・・
とってもボロ・・・。だけど、他の電車に比べればやっぱり上等かな~
他のはドアも開けたまま走ってたし・・・
電車が来た!
と思ったら、各駅の電車
なんだかなじみがあるな~と
思ったら車体は東京の山手線のお古!
インドネシア中に、日本の電車のお古が
走っているらしい!
電車は30分遅れで出発!
中では、飲み物やお土産などを売りに来たりするのは日本と同じ、でも、食事は違っていて、
先にオーダーを取りに来て、希望の時間にちゃんとお皿で運んで来てくれる!
じゃあ、食べようと肘掛の蓋を開けてテーブルを出そうとしたら、中は空・・・ひざに置いて食べる!
トイレも強烈!和式トイレで、便器の穴からは線路が丸見え!つまり、すべて外にダイレクトに
出すシステム!すごい!
車窓からの眺めは、最初は大都会ジャカルタの高層ビル群、ところが、少し行くと、線路脇ギリギリまで
びっしりとスラム街の家々が・・・衝撃の光景だった。
日ごろ、ジャカルタ市内の発展した大通や、ビジネス街、高級モールからは全く見えない陰の部分が
こんなに隣接したところにあるとは・・・その差があまりにも大きい。日本の格差社会なんて比じゃない。
都会を抜けると、延々と広がる田んぼ!まっ平らに広がる平野にず~っと続く田んぼ!
農家の方は一体どこから仕事しに来てるのかと思えるほど、延々と田んぼが続く。
インドネシア人はお米大好き!マックもKFCもごはんセットあり!これだけ、田んぼがあっても
輸入しているらしい。
単調な景色に飽きてウトウト・・・。
ジャカルタから、任地プルオケルトまでは
電車で5時間半の予定!
無事に着くかな~
途中からは単線で、対向の列車が
通り過ぎるのを、のどかな田舎町の駅で
止まって待ったりしながら
のんびりと進んで行く!
途中からは、平野ではなく山に入り、段々畑が続く。南国のヤシの木に段々畑、小川も流れ
絵ハガキの世界のような美しい景色。
そんな景色をぼんやり眺めていると、車内放送が入り、どうもそろそろプルオケルトに着くらしい。
でも、どこにも町らしいものは見当たらないし、辺りは美しい田園風景。
寝ていたカリンコロを「プルオケルトに着いたよ」と起こすと「どんなとこ?」と聞いてきた。
それに対して、タンタンが外を見て「なんもないよ!」と一言・・・。
確かに、何もない!でも、車内放送が早めだっただけで、こんなに何もないんだから
まさか、まだ、着かないだろう、大丈夫!トイレの穴あき写真でも撮っておこうとトイレに入った途端、
駅に到着した気配!トイレの窓から外を見ると、確かに駅!
え~~~~!!
駅に着く直前までの景色!
きれいでしょう?
確かに、きれい!
でも、でも、でも・・・
30分遅れで出発したのに、ほぼ定刻に駅に到着!
駅には、大学の日本語学科の先生が4人迎えに来てくださっていた!
駅の出口に、にこにこ顔の女性たちが体を乗り出して待っている姿を見て感激!
駅に迎えに来てくださった先生方
とってもエキサイトした感じで、
テンション高くお出迎え!
みんなにこにこ!
なんだか嬉しくなっちゃう!
駅から、ホテルまで大きな建物もない道を走っていると「この辺が町の中心地です!」との説明!
ここが中心って?でも、モールがあるって言ってたから、きっと別に発展したエリアがあるはず!
ホテルに荷物を置いたら、早速、家探しに出発!
1カ月続くホテル住まいに、ほとほと疲れた!早く落ち着きたい!
でも、なかなか全ての条件が合うところが見つからない!
すっごくきれいでいいんだけど、市場の横で治安が悪そうな家。
庭にマンゴ、ランブータン、ドリアンなどの果物の木がいっぱいの南国の楽園のような庭に、ボロボロの家。
そして、庭に大きな池がある豪邸!
ビリヤード場に、カラオケルーム付!
庭に橋と池、鯉!
とにかく広い庭!
カラオケルームで興奮して
走り回る子供たち!
冗談みたいな豪邸!
誰が掃除するのよ?
とついつい庶民的な心配をしてしまう私・・・。
結局、その日は決まらず、夜のお食事会へ!
日本語の先生方だけとの食事会かと思いきや、学部長、副学部長、語学課長などが勢ぞろい!
大勢の先生方が、
集まって迎えてくださる
みなさんとってもフレンドリーな
感じで今からの2年間、
楽しくやっていけそうな予感!
翌日は大学で歓迎式典があるということで、大学の本部館へ!
その建物の入り口に「ようこそ!」の横断幕!
そして、学長室へ!
あいにく、学長は出張で、副学長がもてなしてくださる。
その後、式典のある部屋へ!
そこにも「ようこそ!」に名前入りの横断幕!
すっごい厳かな雰囲気の会議室!
ここで、アンチョコを見ながら
インドネシア語で挨拶!
ドキドキしたな~
日本語学科が新設され、初の日本人
ということで、学校あげての大歓迎!
という感じで、感激だ!
式典の後は立食パーティー
日本語学科の学生も2人来ていて、ちょっとおしゃべり!かわいい!
大学生って、こんなにキャピキャピしていたんだな~と遠い昔を思い出す。
こんなに、大歓迎を受けては、責任重大!
頑張らなくちゃ!
さあ、家探し!学校選び!忙しくなるぞ~というこのタイミングに頼みの綱のナディは、
タンタンのお友達のおばあさんの通訳で2週間ジャカルタへ!
ここは、自立のチャンス!3人の乏しいインドネシア語力を駆使して生き延びるぞ!
昨日の夜は3人で食事!
なんだかわからないものを注文したら、
おいしくって満足!
ホテルまでの何もない暗い道を歩いて帰る。
あっ蝙蝠がいっぱい飛んでる!
あ~虫の音がいいね~!
と田舎暮らしにもポジティブなコメントで
元気づけてくれる子供たち
今日は、今から副学長邸にお食事に招かれているので、行ってきます!